ポエム
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昨日が最後の普通の日
目覚めた
しかし世界は変わっていた
目に見えるものは何もなく
騒がしく音は響くが
それが何かはわからなかった

昨日は何気ない1日だった
世を儚み
死にたいと愚痴り
誰かの同情を期待した

足が何かを踏む
手はドアに挟まれ
頭は何かにぶつかった

世界が終われと祈りはしたが
こんな自分に不都合な終わり方は
望んでいなかった
優しく同情されたかったが
本当の不自由は望んでいなかった

昨日と今日の違いは
幻想と現実の違いを
明確に私につきつけた
19/12/20 02:40更新 / 俚乃



談話室



■作者メッセージ
死にたいと言う割には
死ぬほどの苦しみを受け止める覚悟などない
ナイフを握りしめた人を見たら怖いし
ガンと宣告されたらショックを受けるだろう
知り合いがある日、突然目が見えなくなった
糖尿病だったらしい
死にたいと思うほどの苦しみや辛さを知らない訳じゃない
でも死ぬほどの苦しみを知らないとは思っている

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