あかいろの空 灰色の月
優しい言葉の欠片を拾い集める
どれも既に賞味期限切れだ
誰に宛てた物ともわからないそれらを
君は慈しむように見つめる
「自分宛てじゃないから安心なの」
夢の中でしか生きられない君を
僕はただ見ている
鮮やかな世界の中で
息をひそめてやり過ごす
色のない世界が始まる頃
ガラクタに想いを馳せて
君は詠う
囁きのような
今にも消えそうな声で
君の声が聴きたい
あのあかいろの空のように
美しくもなく
不恰好な小石のような
君の声が聴きたい
どれも既に賞味期限切れだ
誰に宛てた物ともわからないそれらを
君は慈しむように見つめる
「自分宛てじゃないから安心なの」
夢の中でしか生きられない君を
僕はただ見ている
鮮やかな世界の中で
息をひそめてやり過ごす
色のない世界が始まる頃
ガラクタに想いを馳せて
君は詠う
囁きのような
今にも消えそうな声で
君の声が聴きたい
あのあかいろの空のように
美しくもなく
不恰好な小石のような
君の声が聴きたい