ポエム
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あかいろの空 灰色の月
優しい言葉の欠片を拾い集める
どれも既に賞味期限切れだ
誰に宛てた物ともわからないそれらを
君は慈しむように見つめる
「自分宛てじゃないから安心なの」
夢の中でしか生きられない君を
僕はただ見ている

鮮やかな世界の中で
息をひそめてやり過ごす
色のない世界が始まる頃
ガラクタに想いを馳せて
君は詠う
囁きのような
今にも消えそうな声で

君の声が聴きたい
あのあかいろの空のように
美しくもなく
不恰好な小石のような
君の声が聴きたい
20/08/16 14:28更新 / 俚乃



談話室



■作者メッセージ
3月に作ったものを
今は違う気持ちで読み直す
伝えたい相手は変わっても
伝えたい思いは変わらない
言葉を残すことの不思議さを感じる

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