孤独の狼 雨の中
声を探して歩いてく
雨音に消されても
匂いが流れ消えても

銀弾は胸を貫いてる
毛は焼き尽くされてる

人々は石を持ちながら
優しい笑顔で手招きしてる

孤独の狼 雨の中
息する場所を探してる
呼び声は届かない

何を求めていたかも忘れた頃
雨は空を呼び込んだ
銀弾はカケラを胸に残した



やっと息を吐き出せた

■作者メッセージ
いつも思う。孤独は悪なのだろうか？
最近特に「孤独」や「いのち」と
真剣に向き合う機会が増えた。

人は命の終わりに息を吐くと聞いた。
真実かどうかはわからないが
大きく息を吐いて終わりたい。