ポエム
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夏の終わりは花火
立ち上がる入道雲

蝉時雨は昼に去り

茜色の雲を背に

トンボは夕日に舞う

夜の帳が降りる頃

職人を活かす心

時間短縮の条件で

クラウドファンディングは三倍以上の集まり

さてさて

水都に花火が燃ゆる

長良川に映りし

激しく飛び散る閃光

朱から白に変化する

一瞬の物語

ふっと

私の頬を風が撫でる

次の季節を運ぶ風

独りの夜を包む風

夏の終わりの

優しい優しい風

こんな時間が

あなたにも届けばと

蒼白の雲に願う

そんな夏の終わりの日






20/09/14 19:19更新 / 竹之内進



談話室



■作者メッセージ
芽吹く青い春は過ぎて
ぶつかり合う朱い夏は
今に白い秋へと変わる

私が現在住む辺りは例年、花火大会が三回ぐらいありました。今年はコロナの為に職人の苦労と大量の花火がゴミになってしまうところでした。
そこでクラウドファンディング。市民の思いがあって。今年はただ一度だけ。しかも20分ぐらいだったかな?打ち上がりまくってました。賛否両論あるかもしれませんが。私は遠くから観てました。とても綺麗でした。

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