ポエム
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抜かず。武の果て
お納戸色の暗がりで

煙のような息を吐きながら

「最後に教えること。抜かないこと。そういうことじゃから。」

人を活かす武とは

今の時代の武の役割とは

腰に刃を持たず

心に刃をもたず

いかに眼前の相手と、合い対す、のか。

私は

言葉、という道具をみつけ

言葉を、自分の一部として使いこなす

言葉と、一つになる

言葉を、忘れる

言葉を伝える。

相手の刃さえ熱で溶かし、痛みをたいらげる。

その熱量で全てを温めるような。

私の武はそんな武でありたい








20/01/07 20:21更新 / 竹之内進



談話室



■作者メッセージ
水戸の黄門様が好きで、稽古の前30分前集合。強制的に二人で観賞。その後稽古。私の質問にもバカにせず答えてくれる。面白くも、良い先生でした。

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