孤独な女と親友の女
今年の暑いときに
星になった親友がいる
お互いに酒は強く
引っ越しの祝いとして
もらった焼酎をがぶ飲み
そして吹き出して咳が止まず
二人して腹を抱えて笑った
何でも話せる親友というより
妹みたいな存在だったかな同級生だけど
何としても守りたくなる存在だった
空手の黒帯で強く酔わせたら
向かってくるので剣道していた私は
スポンジバットで応戦したりした
二人でカラオケにも行ったよね?
お互いに下手すぎて笑い合えた
プリクラも撮ったはずと居酒屋で
手探り畳を這うような親友を助ける
(プリクラ撮ってないよ!)
直ぐ様腰に鈍い音がして痛みがきた
そして笑い転げて涙が出た
また遊ぼうね!って言ったのが
最後の言葉になるなんて知らない
葬式にはわざと行かなかった
まだ若かったのに守れなかった
後悔はしたが親友ならわかっているはず
夜空を見上げ雲って星が見えなくて
十字をきり祈りを捧げた
また会える日まで眠りについてね