ポエム
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孤独な女と親友の女

今年の暑いときに

星になった親友がいる

お互いに酒は強く

引っ越しの祝いとして

もらった焼酎をがぶ飲み

そして吹き出して咳が止まず

二人して腹を抱えて笑った

何でも話せる親友というより

妹みたいな存在だったかな同級生だけど

何としても守りたくなる存在だった

空手の黒帯で強く酔わせたら

向かってくるので剣道していた私は

スポンジバットで応戦したりした

二人でカラオケにも行ったよね?

お互いに下手すぎて笑い合えた

プリクラも撮ったはずと居酒屋で

手探り畳を這うような親友を助ける

(プリクラ撮ってないよ!)

直ぐ様腰に鈍い音がして痛みがきた

そして笑い転げて涙が出た

また遊ぼうね!って言ったのが

最後の言葉になるなんて知らない

葬式にはわざと行かなかった

まだ若かったのに守れなかった

後悔はしたが親友ならわかっているはず

夜空を見上げ雲って星が見えなくて

十字をきり祈りを捧げた

また会える日まで眠りについてね





19/12/31 20:44更新 / 秋桜



談話室



■作者メッセージ
大親友。悩んでいるみたいだったのに、
助けられなくて、ごめんね。

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