やどり木になりたい
誰かにつかまってなけりゃすぐ死にたくなる
こんな弱い自分を
いつも満たしてくれる様なものがあれば
何も悩まない　何も苦しまない

今の自分は只(ただ)何かに怯えている
しっかりつかまえられるものが必要
だから　やどり木になりたい
つかまって　誰かにもぎ取られない限り
私は決して離れはしない

やどり木になって落ちつきたい
何か　おどおどしているよ
心のバランスを失いかけてる
からだのバランスも失いかけてる
どうしようもないこの気持　いやしておくれ

近頃　自分で自分がわからなくなる
何を何で何したらいいか
途方も無く考える始末
やどり木になれば　こんな事無くなるに違いない
やどり木になれば　きっと楽になれるかも・・・・・

■作者メッセージ
人は誰も弱い。強い人って実はこの世にいない。だれもみんな人が必要なんです。ひとりばっちだと寂しいでしょう。一人が好きでも結局、誰かを求めて本を読んだり、テレビを見たり、インターネットで検索したりしながら、少なからず我々は間接的に関わり合わないと生きていけないのです。それを踏まえてこの詩を読んで、自分をまずやどり木だと思って、読み始めてください。そうすることでこの詩の理解が深まり、お互いを尊重し合うことがいかに大切か感じられます。そして弱い自分を素直に受け止めてください。やどり木になって自分をみつめて成長してほしい。この詩は人生を応援する詩として捉えてください。