ポエム
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真っ白な四季
たった一瞬で過ぎて行った
四つの季節は過去じゃない
だって何があったか 憶えていない
何をしたのか 思い出せない

もし憶えていたら憶えていたなら
今頃こんなに考え込みはしない
先の事など心配なんかしない
藻掻けるものなら藻掻きたい

藻掻ける場所があるなら藻掻かせて
きっと藻掻いたら変だと思われるけど
そんな事恐れていたら進歩が無い
誰がどう思っても藻掻いてやる

今こそ藻掻かなくちゃ死んじゃうかもね
私の身も心は病んでいる
荒々しい音を立てているよう
いっそ藻掻いたら楽になれるのに

藻掻けない 息苦しい刹那が忍び込み
何かの悪戯が私をそうさせない
このまま行ったらどうなるのか
また春が来て 去年と同じ部屋のインテリア
20/07/06 18:30更新 / vayacondios



談話室



■作者メッセージ
必死に毎日を苦しみながら生きて行くうちに、時はあっというまに四季を経て一年が過ぎてしまい、生きていることの実感でさえ無くなっていた自分に、このまま同じ現状を繰り返しをしていたら決して何にも変わらないと主人公に問い質す詩です。

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