家へ帰るとパティという子猫が居て
毎朝　毎晩　エサを忘れずに与えてるつもり
仕事がなけりゃ　お中を空かせる事も無く
パティを眠らせて置けるのに
私がもしも仕事を辞めて
パティのご機嫌取る事に専念したら
お金と相談する羽目になる
どうしたらいいの
仕事をしなきゃエサ代買えない
パティを殺してしまう事さえ現実になりそう

そーリー許してよ　パティ！
毎日欠かさずエサをあげるから
不規則な時間でも勘弁してね
毎日遅くまで私が帰るまで
パティ　お前を待たせて御免ね
ソー・ソーリー！

たった一人の家族だから
私を悩ませないでいてね！
いつだってパティの事が心に気に掛かり
お前の写真を財布の中に入れて
・・・仕事をしている・・・
指で写真の上に”マイ・ダーリン”と書いたら
仕事で疲れてもすぐに元気が出るよ
だって家に帰って
パティにエサをあげなきゃ
私の一日終わらない　終われない
パティに対する愛情が強ければ強い程
私の生き方が狭くなっても　とても倖せ

ひとり暮らしに疲れると
誰かをつい倖せにしたくなる気持になって来る
ひとりぽっちの辛さが身に沁みるから
つい何かを守りたくなる
だから私も子猫を飼っている
そして同時に甘えているのかもしれない・・・
嗚呼　無常のリレイション

■作者メッセージ
恋人もできずに結婚も諦めた主人公が飼い猫を通じて孤独が癒されて人生をポジティブに生きて行く様子を詩っています。