髪や爪は伸びてゆく
体中に血が通うかぎり
肌は潤い　気分は安らいでゆく・・・
マシュマロみたいにな歯触りで
今　私は空気を吸い込んでいる

すると急な胸さわぎ
どこかで心の優しい誰かが
私を求めてる様な気がして
その人に出会えるまで
髪や爪は切らない事にする

その人を知るまで
髪や爪はずっとそのまま
音も立てずに伸びてゆく
どこまで伸びるか
髪の先端に手を当てて考える
噛む振りをして爪を口唇(唇)に当て考える

私の中でイメージしたその人を
髪や爪を労わりながら待ってみる
あとどれ位で心細くなる気持ちが
消えてゆくのか
漫ろに悩む

■作者メッセージ
理想の恋人に会えるその日までの揺るがない心の想いを訴えています。