ポエム
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眠れない夜ー青い沈黙(しじま)のあとで
星のきれいな夜空になれば
明日はきっと晴れるって
期待しながら眠る真夜中
丘の上のお城が海に向かって瞬きしている
空高く彼方のまた向こう
明日こそ光りを当ててくれと祈っている
私には判る同じ気持ちだから
今夜は眠るに眠れない
海風の音に閉じた目は見開き
こめかみを刺激する波の囁き
青い沈黙(しじま)はもう戻らない
ひとりでに眠くなるまで

波の音を音符にして小さな子守歌(ララバイ)を作る
たくさんの星の真下で
まるでミルキーウェイに誘われるかのように
フワリとする宇宙の世界
夜空限りなく散らばる星ひとつが
私を見ているような気がする
新しく出来たこの曲を聴いてくれる
星たちに私が子守歌を歌えるなんて
尚更なかなか眠るに眠れない

神さまお願い 眠らせておくれ
身体は眠ろうとしているのに 頭の中はまだ眠らない
夢心地になるまで あとどれだけ悩ませるのか
子守歌さえ重荷になってくる真夜中
海辺ではまだ波が騒いでいる


20/05/31 08:10更新 / vayacondios



談話室



■作者メッセージ
或る真夜中の眠れない状況の出来事をまるで劇場で芝居を見ているかのように
劇的にドラマチックに描いています。

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