格好いいなとか

綺麗だなとか

簡単そうだなとか

難しいかなみたいに

悩みに悩んで選んだパズル


そこから一枚一枚

見つけたピースがハマるか確かめる。

きっとそれはすごく単純なもので

感情に任せた『言葉』だったり

不意に見せる『仕草』だったり

思いがけない『行動』というピース


好きな所はすぐハマるけど

嫌いな所はなかなかハマらない。

でも

徐々にピースが多くハマれば

そんな嫌いなピースも

ハマる場所まで届く事もある。


ハマる喜びや

完成までの努力が

本当に楽しくってやめられない。


慣れてきて知恵がついた頃には

きっと次のピースもはまるなんて思ったり

次はあんなピースが欲しいななんて思ったり

そろそろ完成かななんて…思ったり。


パズルを完成させた事なんて一度としてないのに

また私は信じたりなんかして。


そしていつの日か

手さぐりで探しても気付く程

ピースが足りなかったり

形の違うピースが出てきたり

知らない間にピースを捨ててしまう事がある。


探しても探しても見つからなくて

新しいパズルをする力がなくて

どうしようもない

そんな時だってある。




きっとパズルは

ハメる事も目的で

完成させる事も目的で

飾る事も目的の一つである。


誰もがそう、

求める前にしっかりとした

目的がある。


誰もがそう、

『それぞれのパズル』がある。






そして今、

私の前の1000ピースのパズルが

終わった。







綺麗鮮やかなパズルにハマっていたのは

999ピース。

残りのピースは

今もまだ右手に握りしめたまま…。