ポエム
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さよならも言えずに
いつも二人で居たこの部屋
君が一人泣いている

抱き寄せて 髪を撫でて
「大丈夫だよ」って伝えたい

でも できないんだ
もう できないんだよ
悔しいね 悲しいね
 
少しだけ
最後に一度だけでいい
触れさせて 伝えさせて
「君を愛している」と
 
いつだったか
お姫様だっこなんかして
「重たい」なんて
冗談言ったりしてたね
君は頬を膨らませて
「結婚式までには痩せてやる」って

今は僕の胸の上で泣く
君の重みさえ......
 
少しずつ
この体が熱を失って行く
ただ
君の瞳から零れた涙だけが確かに熱くて
 
忘れないでなんて言えない
でも 忘れてとも言えずに
君の腕に抱かれ眠る
25/04/30 20:30更新 / Xiu



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