4月1日
あなたの声を聞くのがとても待ち遠しくて
ずっと電話を前に心を躍らせて
鳴り出した電話には飛びついて
その声にいつものあなたとは違うと気付く
その一言を切り出されるのが怖くて
話題を途切れさせない様にと
必死になって話し続けた
「別れよう」
切り裂く様に響いた言葉に
気付かない振りをして作り笑った
そんな私に冷たく繰り返す言葉に
溢れ出した感情を抑える事が出来ず
理性を失くし 取り乱し問う私に
押し黙ったままのあなた
「同時に切ろう」
不器用なあなたなりの優しさ
きっと私には出来る筈も無くて
あなたが先に切るまで切れずに居た
あなたの声が聞こえなくなった其処に
残る終話音が私に同情を投げかける
掛け直した電話は繋がらない
まるで今のあなたと私みたいに
4月1日
理由の無い別れには
きっと後で「冗談だよ」って
あなたが言ってくれると信じて
日付が変わるまで鳴らない電話を待ち続けた
"時計の針が0時を回る"
本当にあれが最後になるのなら
「愛してる」
嘘でいいから最後に一度
そう言って欲しかった
ずっと電話を前に心を躍らせて
鳴り出した電話には飛びついて
その声にいつものあなたとは違うと気付く
その一言を切り出されるのが怖くて
話題を途切れさせない様にと
必死になって話し続けた
「別れよう」
切り裂く様に響いた言葉に
気付かない振りをして作り笑った
そんな私に冷たく繰り返す言葉に
溢れ出した感情を抑える事が出来ず
理性を失くし 取り乱し問う私に
押し黙ったままのあなた
「同時に切ろう」
不器用なあなたなりの優しさ
きっと私には出来る筈も無くて
あなたが先に切るまで切れずに居た
あなたの声が聞こえなくなった其処に
残る終話音が私に同情を投げかける
掛け直した電話は繋がらない
まるで今のあなたと私みたいに
4月1日
理由の無い別れには
きっと後で「冗談だよ」って
あなたが言ってくれると信じて
日付が変わるまで鳴らない電話を待ち続けた
"時計の針が0時を回る"
本当にあれが最後になるのなら
「愛してる」
嘘でいいから最後に一度
そう言って欲しかった