【連詩②】失楽
「逃げよう この夜が終わる前に」
全てを裏切れると知った夜
あなたのその手に 私は堕ちた
「どこへ行こうか」
「どこでもいい...」
名前も捨てて 罪も背負って
これを穢れと呼ぶのなら
私は喜んで罰を受け入れる
車の窓を叩く雨音が
鼓動と混ざって
道徳の轍を消して行く
街が遠ざかる程に
私は少しずつ
「人間」から逸れて行く
でも それでいい
たとえ明日 全てを失っても
今はただ この罪に溺れていたい
全てを裏切れると知った夜
あなたのその手に 私は堕ちた
「どこへ行こうか」
「どこでもいい...」
名前も捨てて 罪も背負って
これを穢れと呼ぶのなら
私は喜んで罰を受け入れる
車の窓を叩く雨音が
鼓動と混ざって
道徳の轍を消して行く
街が遠ざかる程に
私は少しずつ
「人間」から逸れて行く
でも それでいい
たとえ明日 全てを失っても
今はただ この罪に溺れていたい