全て自分が悪いと知りながら
大人になれないでいる僕は
真面目な顔で問い詰める君に
また素直になれなくて

「あなたを愛していたから
嫌いになるなんて出来なかったから
本当の気持ちを知りたかった
でも　もう大丈夫だよ」

そう打ち明けて優しく微笑み
背を向ける君の瞳が滲む

腕を掴み引き止める僕に
君は軽くキスをして
「バイバイ」って

君の背中を追い部屋を出る
泣き出した空は君の頬伝う涙
返らない過ち　帰らない君

静かに僕を溶かす禊雨