ポエム
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嘴先
浅い川

流れは早くない
川底が見える橋の近くで


嘴の先には
なにか赤い

小さな蟹か
ざりがにか

逃れようと
足掻いているのか

いまにも食料を得られそうな
あの烏が
仕留めきれないほど

ああやって
足掻く力が

あるのか

いっそ
ひと思いにと考えそうだが


わがままな怒鳴り声と

自立心の無さを

他人のせいにするために
当てつける機会を

そこらじゅうで伺い
漁っている

防護ネットを無視した
烏合で散らかった街に染まって


今も同じように
足掻いているのか


蟹のような生き物と
本物の烏には

遠く及ばない
俗っぽさで
24/08/18 22:13更新 / hinoki no bou



談話室



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