嘴先
浅い川
流れは早くない
川底が見える橋の近くで
烏
嘴の先には
なにか赤い
小さな蟹か
ざりがにか
逃れようと
足掻いているのか
いまにも食料を得られそうな
あの烏が
仕留めきれないほど
ああやって
足掻く力が
あるのか
いっそ
ひと思いにと考えそうだが
わがままな怒鳴り声と
自立心の無さを
他人のせいにするために
当てつける機会を
そこらじゅうで伺い
漁っている
防護ネットを無視した
烏合で散らかった街に染まって
今も同じように
足掻いているのか
蟹のような生き物と
本物の烏には
遠く及ばない
俗っぽさで
流れは早くない
川底が見える橋の近くで
烏
嘴の先には
なにか赤い
小さな蟹か
ざりがにか
逃れようと
足掻いているのか
いまにも食料を得られそうな
あの烏が
仕留めきれないほど
ああやって
足掻く力が
あるのか
いっそ
ひと思いにと考えそうだが
わがままな怒鳴り声と
自立心の無さを
他人のせいにするために
当てつける機会を
そこらじゅうで伺い
漁っている
防護ネットを無視した
烏合で散らかった街に染まって
今も同じように
足掻いているのか
蟹のような生き物と
本物の烏には
遠く及ばない
俗っぽさで