かすみ草
湖の中にある
平原の奥に椅子を並べて
さえずりを聞いている
在りし日をつらねて
奏でるように
雨降りの霞みには
見えない夜明けを煩っていた
在りし日をつらねて
忘れぬように
意味をなくして満たされた風景を
いくつ数えたら
きみのもとへと伝えられるだろう
遮るものさえ
傷ついてさえ
包み込めるほどの
醜く見える切なさごと
愛をもって
抱きしめていられると
平原の奥に椅子を並べて
さえずりを聞いている
在りし日をつらねて
奏でるように
雨降りの霞みには
見えない夜明けを煩っていた
在りし日をつらねて
忘れぬように
意味をなくして満たされた風景を
いくつ数えたら
きみのもとへと伝えられるだろう
遮るものさえ
傷ついてさえ
包み込めるほどの
醜く見える切なさごと
愛をもって
抱きしめていられると