ポエム
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初恋に耽る
君の名前を書いて消しゴムで消した
自覚があって明確な
初恋だった

なにがきっかけだったのかは
思い出せないけどよく遊んでて
すこし他のひとより仲が良いみたいな
関係が良かった

たしかに
鬼ごっことか日記帳とか
いくつかの記憶にありながらも
クラスが別になると話す機会は減っていって

中学校を卒業してからは
どこで何をしているのかもわからず
思えば進学した高校すら知らない関係になった

あれからどうしていたのだろう

…どうしているだろう

話す機会どころか会う機会すらなくなって
関わっていた時間よりも長くなった別々の時間を

今なら遊んでいた頃と変わらない調子で
また話せたりするのかと考えてみた
帰るべき場所
帰りたくなる場所があって愛しさを感じているから

あの時はありがとうとか
素直に伝えられそうなんて思えるのだろうか

意見が一致するなら
時間はすぐに埋まるだろうね

たわいもない話が
ぼくにもいっぱいあるよ
25/04/20 22:48更新 / hinoki no bou



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