僕達は社会不適合者だ。

この国のシステムに適合できずに反発し、切り落とされた愚か者だ。

でも僕達は、間違いを間違いだと言えぬまま大人になる。

18年の箱の中で、正しくなる為に

翼をもがれ、脚を折られ、身体を切り落とされ。

成形しても正しくなれなければ

箱から落とされ、見放される。

そうして箱が開かれた後

正しく生きられるのは一体どれだけなのだろうか。

僕達は翼を失った鳥であり、牙を失った狼である。

大人が導く希望の光は、僕達にとって本当に希望か

それは僕達の幸せか、それとも誰かの為の幸せか

嗚呼、20年生かされてようやく気がついた。

僕達の人生は、誰かの為に望まれたもので、僕達の為じゃない。

僕達が歩む未来は、僕達が作る道の上じゃない。

気がついても、理解しても、泣いても、叫んでも、

誰も救わない、誰も救えない。

おかしいと気がつけど、間違ってると足掻こうと

僕達はとうに、成型が終わった後だ。