幸せに終われるなら何でも良かった

諦められるならそれは幸せなのだ

心の奥がぎゅっとするのは何故

私は駄々を捏ねた赤子だったのか

世界は軸を中心にしか回らない

苦しい、苦しい

私は誰にも選ばれない

唯一愛した彼女にさえ

握った手を解かれる

幸せだった

紛れもなく、疑うことなくそうだったはずなのに

所詮私は勝てないのだ

微睡みの中の淡い光は

鋭く輝く光に

私は1番になれないのだ

私と彼女の性では

頭が痛い

この感情を何処に捨て置けたら

私は幸せになれるのだろうか

私は救われるのだろうか

答え無きまま、今日も1人

■作者メッセージ
私の愛した手のひらは、別の誰かのものに