ポエム
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いたい
私達は子供の時、「ひとをなぐったらいけないよ」と教えられた

小学生になり「人を殴ったら謝りなさい」と言われた。

中学生では「人を殴ったら罪になるよ」と知った。

当たり前のことを当たり前のように知っていて

当たり前のように私達に話すのは

かつて子供だった大人達だ。

当たり前のように話して

当たり前に守らせる癖に

都合が悪くなったら殴りますか

人を殴ったらいけないんじゃないですか

人を殴ったら謝らなきゃいけないんでしょ

人を殴ったら罪になるんでしょ

どうして平気な顔で、私を殴るのか

「手を出した時点でその人の負けだよ」

と教えるのならば

高校生になった私を固い箱で叩く貴方は

負け以外の何物でもない

高校生相手に、叩くことしかできない卑怯な大人に

私は育てられたのでしょうか

私は殴られたら言うことを聞く従順な犬ですか

それは躾でも精神を育てることもなく

私の体と心に傷を作る刃なだけです。

それを綺麗事に作り替える

躾の言葉が嫌いです。

殴った方は負けなのだから。

抵抗もしないのは罪悪感からじゃない

相手に対する恐怖心だけ。

逆らえばもっと痛いから抵抗しない。

抵抗して殴れば私も同じ立場に落ちるから。

そうして今日も、些細な事から生まれる怒りのやり場にされ

傷を増やしていくだけなのだ。

なんだって、ペースがあるだろう

そのペースを無視して殴って自分好みに作り替える

嗚呼、そんな大人が嫌いだ

嗚呼、殴ることしか出来ない小さな奴らを

どうしたら親と呼べるだろうか?
19/02/18 23:31更新 / 露風



談話室



■作者メッセージ
左腕の箱のあとは、30分経った今も赤く残っています。

どうしてこの人を親として見ないといけないのだろう。

私のペースを壊して自分のペースに作り替えるクソ女が嫌いです。

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