夜
いつからこんなに頑張ってたんだろ。
気がついたら走ってて、何も変わらない景色。
誰かが言ってた言葉。
『奇跡って言葉、好きじゃない。』
でも、確かにあいつはそうだったかもしれない。
日が沈んでまた明ける朝が、今日が嫌いだった。
もう少し騒いでいたかった。大切な奴らと。
だから手を延ばして言うんだ。
『お願い…まだ…______。』
あいつらは凄い奴らだった。
壁にぶつかっても壊して行く様な奴らで。
思い通りにならなくても…凄かった。
そんな俺らは、まだやらなきゃいけないことがある。
でもこのまま行く。あいつらは何も疑ってない。
何回も迎えた、大嫌いな朝が昨日とどこか違って見えて。
それでも夜に、あいつらに逃げていた。
もう少し遊ばねぇ?
そう言って笑うんだ。
そうやって、俺は朝から逃げて。
ずっと逃げて、嫌な事から目を背けていた。
だけど気づいたんだ。
これじゃダメなんだ。
朝日を浴びた手は少し震えているけど。
もう俺は大丈夫。
だから夜よ明けてくれ。
そうつぶやいて、朝日を見つめた。
…夜が明けてゆく。
もう誰も願わなくて良い。
どこかで幼い俺の声が響いた。
『夜よ明けないで。』
気がついたら走ってて、何も変わらない景色。
誰かが言ってた言葉。
『奇跡って言葉、好きじゃない。』
でも、確かにあいつはそうだったかもしれない。
日が沈んでまた明ける朝が、今日が嫌いだった。
もう少し騒いでいたかった。大切な奴らと。
だから手を延ばして言うんだ。
『お願い…まだ…______。』
あいつらは凄い奴らだった。
壁にぶつかっても壊して行く様な奴らで。
思い通りにならなくても…凄かった。
そんな俺らは、まだやらなきゃいけないことがある。
でもこのまま行く。あいつらは何も疑ってない。
何回も迎えた、大嫌いな朝が昨日とどこか違って見えて。
それでも夜に、あいつらに逃げていた。
もう少し遊ばねぇ?
そう言って笑うんだ。
そうやって、俺は朝から逃げて。
ずっと逃げて、嫌な事から目を背けていた。
だけど気づいたんだ。
これじゃダメなんだ。
朝日を浴びた手は少し震えているけど。
もう俺は大丈夫。
だから夜よ明けてくれ。
そうつぶやいて、朝日を見つめた。
…夜が明けてゆく。
もう誰も願わなくて良い。
どこかで幼い俺の声が響いた。
『夜よ明けないで。』