ポエム
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いつからこんなに頑張ってたんだろ。

気がついたら走ってて、何も変わらない景色。

誰かが言ってた言葉。

『奇跡って言葉、好きじゃない。』

でも、確かにあいつはそうだったかもしれない。

日が沈んでまた明ける朝が、今日が嫌いだった。

もう少し騒いでいたかった。大切な奴らと。

だから手を延ばして言うんだ。

『お願い…まだ…______。』


あいつらは凄い奴らだった。

壁にぶつかっても壊して行く様な奴らで。

思い通りにならなくても…凄かった。

そんな俺らは、まだやらなきゃいけないことがある。

でもこのまま行く。あいつらは何も疑ってない。

何回も迎えた、大嫌いな朝が昨日とどこか違って見えて。

それでも夜に、あいつらに逃げていた。

もう少し遊ばねぇ?

そう言って笑うんだ。


そうやって、俺は朝から逃げて。

ずっと逃げて、嫌な事から目を背けていた。

だけど気づいたんだ。

これじゃダメなんだ。

朝日を浴びた手は少し震えているけど。

もう俺は大丈夫。

だから夜よ明けてくれ。

そうつぶやいて、朝日を見つめた。

…夜が明けてゆく。

もう誰も願わなくて良い。

どこかで幼い俺の声が響いた。

『夜よ明けないで。』
17/03/21 00:30更新 / 露風



談話室



■作者メッセージ
大好きな曲を詩っぽくしてみました。

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