恋とすれば偽りである
恋の歌をきいて
枝の先で季節外れに咲いていた
並木道の桜を思い出した
なんだ
特別じゃないかと
胸に落ちた安堵に縋る
恋の歌をきいて
いつもと違う手を繋いで気付いた
暗がりから聞こえた鼓動を思い出した
なんだ
特別じゃないかと
置き去りにした幸せに目を瞑る
恋の歌をきいて
海沿いを湿度の高い日に歩いた
水に囚われたような感覚を思い出した
なんだ
特別じゃないかと
隣に並んだだけの温度に押し黙る
恋の歌をきいて
恋ではないこいのようだった
和らぎに目を向けず声を殺した
なんだやっぱり
特別じゃないかと
貴方は私を許さなかった
思い出した
恋の歌をきいて
恋ではない
この愛を
枝の先で季節外れに咲いていた
並木道の桜を思い出した
なんだ
特別じゃないかと
胸に落ちた安堵に縋る
恋の歌をきいて
いつもと違う手を繋いで気付いた
暗がりから聞こえた鼓動を思い出した
なんだ
特別じゃないかと
置き去りにした幸せに目を瞑る
恋の歌をきいて
海沿いを湿度の高い日に歩いた
水に囚われたような感覚を思い出した
なんだ
特別じゃないかと
隣に並んだだけの温度に押し黙る
恋の歌をきいて
恋ではないこいのようだった
和らぎに目を向けず声を殺した
なんだやっぱり
特別じゃないかと
貴方は私を許さなかった
思い出した
恋の歌をきいて
恋ではない
この愛を