誰にあげるでもないそれ
あのね
瞳を上げての問いかけに
返る言葉は無く
部屋に響くのは
ただ自分の声ばかり
孤独など
とうに知っていたけれど
壁に跳ね返るだけの声が
私に改めて突きつける
お前はひとりと
買い求めてきたチョコレートは
誰にあげるでもない
ただ自分のためだけの
口にしたそれは
甘く甘く
けれど苦く舌に溶けた
瞳を上げての問いかけに
返る言葉は無く
部屋に響くのは
ただ自分の声ばかり
孤独など
とうに知っていたけれど
壁に跳ね返るだけの声が
私に改めて突きつける
お前はひとりと
買い求めてきたチョコレートは
誰にあげるでもない
ただ自分のためだけの
口にしたそれは
甘く甘く
けれど苦く舌に溶けた