冬の指先
白く細くてしなやかな
風に揺れる梢のような
そんな指が欲しいと思った
でも現実見つめる指は
浅黒く節ばって
指輪すら入らない
これじゃあ手を繋いだって
不恰好になるだけ
あの人の大きな手には
小さくすっぽり収まる
白い手が似合うから
冬に凍えた息を
白く吐きかけても
魔法なんてかからない
あたしの手はそのままで
寒さに痛む指先を
一人 ぎゅうと握りこんだ
風に揺れる梢のような
そんな指が欲しいと思った
でも現実見つめる指は
浅黒く節ばって
指輪すら入らない
これじゃあ手を繋いだって
不恰好になるだけ
あの人の大きな手には
小さくすっぽり収まる
白い手が似合うから
冬に凍えた息を
白く吐きかけても
魔法なんてかからない
あたしの手はそのままで
寒さに痛む指先を
一人 ぎゅうと握りこんだ