夜空のせい
電燈が途切れた道の片隅で
通り過ぎる風が
ほらごらん なんて
顎先を弾いたものだから
瞳を思わず上げてしまって
思わず瞳を上空に縫い付けてしまったりして
届かないことは分かっているのに つい
指を伸ばしたりなんかしてしまったりして
これは全部
あの酷く近くに見えて遠い
白く 赤く 輝く星々と
澄んで深く広がり包むような 秋の夜空のせい
少し悔しく唇を尖らせてみたって
昇り始めたオリオン座は笑っているだけなのだけど
通り過ぎる風が
ほらごらん なんて
顎先を弾いたものだから
瞳を思わず上げてしまって
思わず瞳を上空に縫い付けてしまったりして
届かないことは分かっているのに つい
指を伸ばしたりなんかしてしまったりして
これは全部
あの酷く近くに見えて遠い
白く 赤く 輝く星々と
澄んで深く広がり包むような 秋の夜空のせい
少し悔しく唇を尖らせてみたって
昇り始めたオリオン座は笑っているだけなのだけど