ポエム
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スクラップブック
溢れた光 零れ落ちた一音
どれもすぐに消えてしまうから
掴み取って貼り付けた

けれどページを開いてみれば
歪んで黒ずむ言の葉ばかり

あの眩まばゆい光は 身を切る号泣は
一体どこへ行ったのか

確かにこの掌に掴んだはずの
確かに私の中に居たはずの
色も音も
狭間に溶けてしまったのか

それでも私は手を伸ばす

ひしゃげた言葉が踊るページに
それでも滲む 小さな世界を知っているから
21/03/10 19:04更新 / ねこK・T



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