スクラップブック
溢れた光 零れ落ちた一音
どれもすぐに消えてしまうから
掴み取って貼り付けた
けれどページを開いてみれば
歪んで黒ずむ言の葉ばかり
あの眩まばゆい光は 身を切る号泣は
一体どこへ行ったのか
確かにこの掌に掴んだはずの
確かに私の中に居たはずの
色も音も
狭間に溶けてしまったのか
それでも私は手を伸ばす
ひしゃげた言葉が踊るページに
それでも滲む 小さな世界を知っているから
どれもすぐに消えてしまうから
掴み取って貼り付けた
けれどページを開いてみれば
歪んで黒ずむ言の葉ばかり
あの眩まばゆい光は 身を切る号泣は
一体どこへ行ったのか
確かにこの掌に掴んだはずの
確かに私の中に居たはずの
色も音も
狭間に溶けてしまったのか
それでも私は手を伸ばす
ひしゃげた言葉が踊るページに
それでも滲む 小さな世界を知っているから