月が欲しいと願った子供　答は返らずに
月は私たちを追いかけている訳じゃない
そんな答が欲しかったのではなくて

それでも月は追いかけてた　そう見えたけど

月は決して捕まらず　止まらず　ただそこに
いつの日か　自然に分かってた自分に気が付いた
悲しくなんてなくて
ただ　小さな風穴が空にあいてた

月の背中を追いかけた大人　月は先へと急いでた
月は決して待ってはくれないんだよ
だってそこにあるだけなのだから

そんなの分かってたのに　どうして？

月は決して捕まらず　止まらず　ただそこに
頭では疾うに気付いてた　けれど
恋い焦がれる訳じゃない
ただ　穏やかにぼんやりと思って

月は決して捕まらず　止まらず　ただそこに
なのにどうして　こんなに空を見上げてるんだろう
月を欲しがった子供　月を追いかけた大人

ただ月を捜し求めてただけ

■作者メッセージ
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

歌詞みたいな詩を目指しましたが……やはり難しいですね。うーん。