するり りりり ほろり
ひらり 夏に取り残された揚羽のように
するり 頬を撫で過ぎる涼風のように
握り締めても 想いは掌から逃げていく
とろり 太陽溶ける西の紫空のように
りりり 草葉に潜む鈴虫のように
想いは遠く近くに隠れ 伸ばした指も届かない
だからだろうか
ぽつり 薄闇に点る電灯のような
ふわり 道々に広がる金木犀のような
あたたかさを ぬくもりを
あなたを
ほろり ようやく掴んだ想いは唇から零れ落ちた
まるで 涙のように
するり 頬を撫で過ぎる涼風のように
握り締めても 想いは掌から逃げていく
とろり 太陽溶ける西の紫空のように
りりり 草葉に潜む鈴虫のように
想いは遠く近くに隠れ 伸ばした指も届かない
だからだろうか
ぽつり 薄闇に点る電灯のような
ふわり 道々に広がる金木犀のような
あたたかさを ぬくもりを
あなたを
ほろり ようやく掴んだ想いは唇から零れ落ちた
まるで 涙のように