ポエム
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ランタン光る
陽はもう落ちているのだと
気付いたのはいつだったか

辺りを見ても影ばかり
向こうへ続くはずの道も
今まで歩んできたはずの道も
薄闇に隠れて見えやしない

月よ星よと仰いだところで
空の向こうは遠すぎて
白がちらりと瞬くだけ

必要ないよと嫌がった
あの古びたランタンは
一体どこにしまっただろう
背負ったリュックは膨れて
指先が見つけるのはゴミばかり

見つけたのは
自分の輪郭すら闇に溶ける直前で

だからおかしなことじゃない

照らし出された僕が
涙を流しているのに気付いたって
20/11/16 08:32更新 / ねこK・T



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