白冬早朝想詩
零(こぼ)した息は薄く広がって
部屋の中へと散っていった
カーテンで区切られた部屋は
外の物音すら聞こえずに
溶けてしまった時間が
ゆるりと私の頬を撫でるだけ
窓の向こうにはきっと
雨上がりの凍えた曇り空
濡れた地面と霜の降りた木々が
私の寝覚めを待っているはずで
それでも私は
布団の中でそっと
薄く白い吐息を零すだけ
朝はまるでミルクのように
ゆるやかに甘いから
進み続ける時間すら
知らない振りをしていたかった
部屋の中へと散っていった
カーテンで区切られた部屋は
外の物音すら聞こえずに
溶けてしまった時間が
ゆるりと私の頬を撫でるだけ
窓の向こうにはきっと
雨上がりの凍えた曇り空
濡れた地面と霜の降りた木々が
私の寝覚めを待っているはずで
それでも私は
布団の中でそっと
薄く白い吐息を零すだけ
朝はまるでミルクのように
ゆるやかに甘いから
進み続ける時間すら
知らない振りをしていたかった