ポエム
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隙間
一人で駅を目指した夜明け前
気まぐれに公園に行ってみた
降りやんだ雨と土草の湿った匂い
それをどうして澄んでいる、と思ってしまうのだろう
芝生に小さな足跡があった
そこを住処にして泥水はまた空へ還ることを夢見ている
私も靴を汚してみた
世界と私の間に何か了解じみた隙間が生まれた気がした
泥水と空との関係に似ていない事も無かった
そこでは深呼吸が許された
泥のついた靴が、うかれた心を連れていく
日常へと還ってゆく
18/05/07 21:31更新 / とり



談話室



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