ポエム
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秋風
思わず触れてしまった
一目惚れだった

彼女が努力をしているところが 素敵だと思った 嬉しかった

もう一度 触れたいと思った

日が過ぎて 彼女は 誰よりも 綺麗になった

彼女がもう一度愛おしそうに見つめてくれた 手を伸ばしてくれた

どこまでも続く青空の下 彼女とともに 踊った
素晴らしい1日だった



日を重ねるごとに 彼女は老いていった

それでも彼女は美しかった

彼女の全てが老いようと 芯の通った 凛とした姿は 誰より美しかった

彼女が目の前から消えてしまいそうになった 醜いから と そんなことはない

ゆっくり ゆっくり 近づいて 優しく口づけを交わした

彼女を傷つけぬよう ゆっくり ゆっくり 舞い降りた

彼女は最期に素晴らしい思い出をくれた

いつまでも いつまでも 愛している
18/10/16 19:24更新 /



談話室



■作者メッセージ
「紅葉」と対になっている作品です。

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