朝の河川敷
空を覆う雲の隙間から
小麦色のひかりが見える
雲模様をうつした水面
河川敷の簡易野球場
一塁付近の水たまりもまた、
当然の責務といった風情で空を反射していた
至る所で鏡が散らばる雨上がりの朝
遠く高架をはしる車はトミカのように愛らしく
20代女性会社員の私
電車という名の匿名化のベルトコンベアに運ばれ、
次の工程に差し掛かる間際、
人間であることを思い出したのだった
小麦色のひかりが見える
雲模様をうつした水面
河川敷の簡易野球場
一塁付近の水たまりもまた、
当然の責務といった風情で空を反射していた
至る所で鏡が散らばる雨上がりの朝
遠く高架をはしる車はトミカのように愛らしく
20代女性会社員の私
電車という名の匿名化のベルトコンベアに運ばれ、
次の工程に差し掛かる間際、
人間であることを思い出したのだった