ポエム
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筆跡
机の上に広げたノートはそのまま私の可能性

誰も私の筆跡なんて知らないでしょう
(少なくとも窓際の日の当たる席で欠伸をしながら新聞を読む私の上司は)

私にとっては愛らしく憎らしい
文字 文字 文字

可能性は誰とも共有されないからこそのものだとすれば
それはなんて悲しいことでしょう
後輩が私の席に近づいてくる
急いでノートを閉じた
21/12/23 22:41更新 / 野瀬透子



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