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砂原
さくさくと、クッキーの粉の砂の上を歩く。私の靴の裏にはたくさんの砂糖、伸ばした人差し指を引っ込め、私はやはり歩を進める。空には月が。空気は氷の板、張りつめ、私が余計に動けば割れてしまいそうな厳粛さがあって、私は急ぐ。孤独とはこういうもの。
21/12/22 17:38更新 /
野瀬透子
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