ポエム
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マグマ
ただれまくった太陽
わなないた陽炎
灼熱の空を凍えさせながら飛んでいく
そんな心があったらいい

冴え渡った感覚
澄まされた殺気
とこしえの闇を切り取る青白い輪郭
そんな感性に包まれてみたい

愛だとか夢だとか
富だとか希望はおろか
薄皮一枚のもろい幻想に動じない
そんな意気地がほしいのさ

他人の視線はどうであれ
怖れおののいてもどうにでもなれ
まやかしの自己暗示をかけて白昼夢
蝋の羽も空の彼方に溶けていくように

でも胸底でほとばしっている火花
互いに反発させあいながら
絡んでもつれ合って地面を突き刺す
ギザギザした稲光の尖った剣先のように

あがいてももがいても
閉ざし続けるドアに向かって
緊張と動悸の息の根止めて
その壁いっぱいにひびを入れてやる


そんな気持ちを隠しながら
決して誰にも悟られまいと
今日もひとり、俺は街を行く
きっと、いつか…と秘めながら
19/01/15 13:43更新 /



談話室



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