繰り返し繰り返し言い聞かせてきました
僕にも脱ぎ捨てる皮がある、と
飛び立つ真空が見える、と
でもまばゆい光の中、
木漏れ日が揺れるなか、
手のひらを見つめてみるんです　
するとはっとするんです
この一寸をえぐれば、
僕にだって流れていることを示せると

愛憎の源流が
生命の脈動が
深々と息づいているんです
ひそかに、そしてたしかに、
いまこのしゅんかんも、
えいえんに…

我々は炎の子どもなのだ
原初の記憶が導いています
薄らぐ枝葉が囁いています
きみこのままでいいよ
うたっていればいいよって
間違いなく、やわらげているんです
そそりたつ哀しみを
夏の痩せた心空を