酔えない
くそ、酔えない
もう、何杯飲んだだろう
わからない
覚えていない
いや、この表現は的確ではない
俺は明確に覚えている
しかし、酔えない
どうして
セミのはじめての声を聴いた日
僕はまるでプールあがりの子供の足の指のしわだな
どうでもいいさ、酔ったみたいだ
いずれにせよ明日が待つ身の命
はかなくも明日を待つ天命
死、さようなら
また朝日を望むスピリット