ポエム
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爪弾く
とてつもない、とほうもない、たまらない毎日が。
どうってことない、なんともなく、それでいて退屈が。
ずっと続けば幸せだし。さらに続けばそれはそれでつらいし。
それでもどっちか、と選ばなきゃならないんだろうか

日々はつらいし
君はいないし
それでも前を向けって世間はうるさいし
どうでもいいだろ? ちっぽけの僕のことなんか。
爪弾く弦の向こう側

もうしない
今はいない
だから追わない
なんて言わない
だって意味ない
そんな言葉の繰り返し ずっと繰り返し

もう生きがい
なんて冗談みたい
悲観? 諦観? もしかしたら傍観
第三者的な目が ああ くそったれだ
くぐもった笑いだ

冗長で 増長な 日々反復する波長だ
ピークで僕は調子に乗るし どん底ですぐに死にたくなるし
繰り返し浮かれ気分で 狂ったように笑う毎日だ
笑いながら狂ってくんだ毎日さ

きっと痛いし
居なくなるのは怖いし
そんなこと小学生でも分かってることなんだけど
そうもいかないんだろ? ちっぽけだとなじる僕の声が中から
爪弾く弦と共に

もうしない
今は意味ない
だから泣かない
…もしかしたら泣けないのかもしれない
そんな言葉を繰り返し そっと言葉だけを

もう生きがい
なんてまるで悪夢みたいだ
追いすがって 祈り尽くして
身を粉にした先にある
くぐもった笑いだ
20/10/28 22:10更新 / 雲の音



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