しゃれこうべ
此処は掃き溜め鶴の声
びょうと哭くのは魑魅魍魎
鬼の居ぬ間は刹那の暇
射抜く矢の影闇を飛ぶ
下駄を引き摺り紅を引き
鈴を鳴らすは花魁を
買って嗤うはお大尽
やんややんやと鳴り止まぬ
下世話な三味と艶歌の
出来ぬ約束破れば罪と
絡む小指の愛しさよ
街を抜け出しゃ地獄の峠
征くも帰るも闇の中
胸に牡丹の花一輪
抱いて眠るは籠の鳥
飼い慣らされて牙抜かれ
軈て枯れ果て知らん振り
回る風車はからからと
朽ちて崩れてしゃれこうべ
びょうと哭くのは魑魅魍魎
鬼の居ぬ間は刹那の暇
射抜く矢の影闇を飛ぶ
下駄を引き摺り紅を引き
鈴を鳴らすは花魁を
買って嗤うはお大尽
やんややんやと鳴り止まぬ
下世話な三味と艶歌の
出来ぬ約束破れば罪と
絡む小指の愛しさよ
街を抜け出しゃ地獄の峠
征くも帰るも闇の中
胸に牡丹の花一輪
抱いて眠るは籠の鳥
飼い慣らされて牙抜かれ
軈て枯れ果て知らん振り
回る風車はからからと
朽ちて崩れてしゃれこうべ