ごめんねでは済まされないのだ
だから紐で首を括ったのだ
今さら「生きて」なんて
そんなのずるいじゃあないか

自分の中に悪魔を飼う僕
やつが暴れ出したら
取り返しがつかない事になる！
だから僕は死を欲す！

自分に優しくしてなんて
そんな生ぬるい言葉を吐くな
どれだけの人が傷ついてきたか
僕にどれだけ傷つけられたか！

もう全てが今さらなんだ
僕に唯一できること、それは
この心と身体を消し去って
来世でゴキブリとして暮らすこと！

そうだ、さよならだけが救いだ
僕の肉を焼いて食ってくれ
肝臓はさぞ苦いだろうが
魂の答えが詰まりに詰まっているのだ

■作者メッセージ
救われない心。それと同時に、許されない記憶。人間として生まれたのが間違いだったのかもしれません。