ポエム
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緑の救い
病室の窓から差し込む朝日で
毎朝目が覚める
起きぬけに見る風船
非常階段に括り付けられた、緑の風船

今までの罪が、全て無かったかのように
あなたも僕も、その関係も 元に戻った
窓から差し込む朝日は 天使の羽の舞
まだだ、まだだめだ 死んでしまっては

あれから別の恋もしたよ
恋の苦しみも味わったよ
いま僕は 大好きな人に囲まれてるよ

空の白い綿雲 あなたの笑った顔
いつまでもいつまでも窓を視ていた
緑の風船は明日もそこに――
24/10/15 00:03更新 / たろう



談話室



■作者メッセージ
生き永らえたことで、悪いことばかりではなかった。あなたと何事もなかったかのように話せるこんな日が来るとは、想像だにしていなかった。

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