ポエム
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天から降り注いだ僕の恥辱を、
山は吸い込み、浄化してくれた。
山は父。
山はあなた。

スミレの花があちこちに萌え、
鮟鱇のような汚れた僕を、
肯定してくれるような、
愛でてくれるような。

僕の心のファンタジーを、
カラスは一緒に歌い、
楽しそうに、目をパチクリ。

センキュウの葉を優しく引き抜き、
僕は大事に、ポケットにしまう。
あなたが放った言葉はすべて、
血管の中を流れる石英を、
じっくりじっくり、溶かしてくれた。

木々の間にはみどりが混じり、
ボケのつぼみも丸々太り。
ポカポカするお日さまは、
明日のメロディを奏で。

僕に明日はなかった。
あるのは今日の、苦しみばかり。

ね、向こうへと、吊り橋がかかったよ。
ね、黄色いちょうちょが、飛んでいったよ。
24/03/31 18:57更新 / たろう



談話室



■作者メッセージ
僕の通う病院の先生に向けた詩です。

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