ポエム
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僕の詩は駄作だ
君の書く詩は詩じゃあない、詩じゃあないと、書斎の下に巣を作って暮らす小人が喚くので、僕は足のつま先で思い切り蹴って殺してやった、あんたこそ何の叙情性も持ち合わせていないじゃあないか、しかしそれはただの負け惜しみ、負け惜しみだ。僕の書く詩は魂の叫びで、解釈が遊離しない、だから言葉が一人立ちしている詩には叶わない、言葉が作者の統御下にある詩は駄作だ、けれど現代の潮流に乗った佳作は僕には理解できない、少しも理解できないのだ、それもすべて、負け惜しみ、負け惜しみだけれど。僕には書けない、少しも書けないのだ、小人の体から飛び散った血しぶきが真っ赤、真っ赤だ。ああ雑巾を取り出してきて掃除が必要だ。それにしても飛び散った血が、真っ赤、真っ赤だ。
24/03/06 11:42更新 / たろう



談話室



■作者メッセージ
詩といっても、人によって書く詩の傾向はさまざまです。現代の潮流に乗ったハチャメチャな散文詩は、難しすぎて僕には理解できない、というのが正直なところです。
いっぽう、詩人たちの小部屋で好んで読ませていただいている詩はどれも大好きです。

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