ポエム
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海の心
海はたくさんの、苦しみを抱いて
人生が、長い長い、
ほんとうに長いことを知っている
いつ苦しみから解かれるのか、それは誰にもわからないなかで。

海猫がコバルトブルーの空を飛び、
回転しながら、海へ降りてくる。
海は何者も、拒んだりしない。

小波ごとに、弾き飛ぶ潮は
海が吐き出した、いがいがする苦しみ。
海はこんなにも、多くの苦しみを抱いて
次から次へと、外へ吐き出す 
苦しみは尽きない、ということだ。

僕は海の、
クジラのお腹のように、大きな心を
この小さな手で、そっと撫でる。
今まで頑張ってきたね。
辛いのは、痛いのは、
終わらないね。
24/02/27 14:54更新 / たろう



談話室



■作者メッセージ
豊洲公園で、海を眺めながら作った詩です。

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