罪
憎しみに似た肌の白壁が
僕の心を食おうとしている
あれから一体、どれほどの時間が過ぎたのだろう
何もない部屋に鳴り響くのは
長靴の足音に似た、罪。
うわんうわん云う空気が
過去の記憶を呑み込んでいく。
僕は慈愛に満ちた心で
体内に生きている細菌を労う
さっきの警官は思いのほか優しかったあね。
僕は自分を大事にしますと嘘をついたあね。
人にやさしく、人にやさしく。
ただそれだけで良いような気がして。
これじゃあまるで、ままごとのようだ。
お湯の沸くやかんの音が、心に染み込んでいく。
僕の心を食おうとしている
あれから一体、どれほどの時間が過ぎたのだろう
何もない部屋に鳴り響くのは
長靴の足音に似た、罪。
うわんうわん云う空気が
過去の記憶を呑み込んでいく。
僕は慈愛に満ちた心で
体内に生きている細菌を労う
さっきの警官は思いのほか優しかったあね。
僕は自分を大事にしますと嘘をついたあね。
人にやさしく、人にやさしく。
ただそれだけで良いような気がして。
これじゃあまるで、ままごとのようだ。
お湯の沸くやかんの音が、心に染み込んでいく。