ポエム
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記憶

水のない駅でした
蝉の音がしました
産まれた日もあやふやなままに

服の端が揺れて
私たちは何か話をしました
並んでいました

指を伸ばせば届きそうなほど
影になるとすべてのものは
優しい形をしていました

二色の列車に乗りました
どこに行きたかったのでしょうか
どこまで行っても
私の記憶の中でしかないのに

23/09/24 08:20更新 / たけだたもつ



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