ポエム
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肩幅


水槽のところで約束をした
真昼のすん、とした感じ
色違いの飲み物を二人で飲み
明日も天気はあるのだと
なんとなく思えた
歩く速度で歩くように
わたしたちは笑う速度で笑う
許したことも
許されたことも知らない
ただ生き物の塊として二つ
同じ耳鳴りを共有していた
そこにあるということは
何かの形
多分わたしたちは形
自転車が少しずつ
組み立てられていく
そのような匂いがする朝
市民プールの塩素が
溶けていく音を聞いた
互いに肩幅を見比べて
何も変わっていないと安堵し
椅子を二人分整える
命をゆっくり続けていく
色の綺麗な動物園に行きたい
とあなたは言った
わたしも行きたいと思い
行きたいと言った

23/09/23 06:45更新 / たけだたもつ



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